日本最大級の専門博物館、岐阜かがみはら航空宇宙博物館へ




岐阜県の南に位置する各務原市にある、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館へ行ってきました。国内唯一の本格的な航空と宇宙の専門博物館です。何だか外観はIKEAみたい。この周囲には小さな子どもが遊べる遊具、そして見ごたえのある大型航空機(屋外実機展示)があります。

入り口を入ってすぐにお出迎えしてくれるのが、各務原で量産された最初の飛行機、陸軍の乙式一型偵察機(サルムソン2A2)。1922年に初飛行。プロペラはなんと木製です。エンジン、設計図も展示されています。

天井を見上げると、世界最初の飛行機が飛んでいます。アメリカのライト兄弟が作った飛行機「ライトフライヤー」の実物大模型です。ひ、人が乗ってる…!人類の記念すべき初飛行が1903年のことなので、その19年後には乙型一型偵察機が初飛行。日本の航空機開発は世界に遅れながらも、こうして天上天下で比較して見ると、改めてすごい進化です。

なぜ各務原で航空産業が栄えたのか、その理由は地形にありました。プロジェクションマッピングで分かりやすくその歴史が開設されます。通常の動画解説とは一味違い、真っ白な地形に次々と映し出される地形に合わせた映像が面白くて、じいっと見入ってしまいました。

続いて戦前、戦中の航空機開発ゾーンに。メインの展示は、三式戦闘機一型「飛燕」(ひえん)です。日本でここでしか見れません。終戦まで3,000機が製造され、各務原で最も多く製造された飛行機です。

飛行機のエンジンを冷やす方法には2種類あって。空気でエンジンを冷やす「空冷」と、冷却液を循環させてエンジンを冷やす「液冷」があります。飛燕は液冷エンジンを装備。ドイツ製エンジンのライセンス生産です。そのため、機首が細長くスマート。細長い主翼との組み合わせもあって、文字通り飛ぶ燕(ツバメ)、ヒューッと空を横切るツバメのようです。

奥に飛んでいるのが、「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」の試作初号機。知覧特攻平和会館からこちらへ移設されたものだそうです。待機中のゼロ戦もいいですが、下から見上げるゼロ戦もまさに飛行中という感じで感慨深いです。まだゼロ戦が実際に飛んでいる姿をリアルで見たことないですね。(YouTubeを除いて)

飛燕の開発・製造は川崎航空機により行われましたが、設計主務者は土井達夫氏です。土井さんが、最先端の航空技術を習得するためにヨーロッパ(ドイツ、イギリス、フランス、イタリア)を視察して回った時の貴重なメモも見れます。手帳にびっしり細かい文字。

戦後、GHQによる7年間の航空禁止令が解除された後、風立ちぬで有名な、ゼロ戦の設計者である堀越次郎氏と戦後の航空機開発が再開した頃の貴重な手紙のやり取りも公開されていました。

計器盤も見事に再現。ゼロ戦のものと、飛燕のものと横並びにして展示されています。これ再現するの、大変だったろうなあ。薄い緑色がゼロ戦の計器盤、黒が飛燕の計器盤です。(背後に映りこんでいるのは心霊写真ではなく、当時のパイロットの制服です。笑)

続いて、宇宙コーナーへ。下町ロケット大好きです。でも宇宙のことほとんど知らなかったので勉強になりました。ロケットがこんなに大きくても、積荷の積載量ってごくわずかなんですね。

NASAの宇宙服。

宇宙空間の日本実験棟「きぼう」。

展示の中でも興味深かったのは、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の存在でした。これまでに数千トンもの人工衛星やロケットが打ち上げられ、その破片などがゴミとなって軌道上を回っているそうです。その数なんと、16,000個。衝突したら大変。現在、この宇宙ゴミを取り除く研究が進められているとか。宇宙ホテルも夢のようですが、ゴミ問題のほうが先ですね…。

実験棟は、宇宙ゴミにぶつかられた時に中のものを守れるよう、アルミ合金やセラミック繊維などの多層防護壁で守られていました。実験棟は、実際に中に入れちゃいます。宇宙飛行士になったみたい!笑

フライトシミュレーション体験エリアは激混みだったので、諦めてお土産コーナーへ。

ゼロ戦のマグネットと、飛燕の布製バッグをゲットしました。ゼロ戦は灰色のほうが22型(A1-112号)、濃緑色のほうが32型(Y2-128号)です。実際は色が塗り分けられているだけで全く同じ形のプラスチックなのですが。機体番号から、どちらも復元されているモデルであることが分かります。22型のほうは飛行もしているモデル。ナイスセレクトです。

Amazonでも売ってなかったし、ここでしか手に入らないのでは。飛燕のバッグ。実物見た後だと、欲しくなってしまいますね。迷わず購入!

今度来た時には、ぜひフライトシミュレーションをやってみたいです。

開館時間:平日10:00-17:00、土日祝10:00-18:00(最終入館30分前)

※毎月第一火曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始(12月28日~1月2日)は休館日

料金:大人800円、60歳以上・高校生500円、中学生以下無料