名古屋地方裁判所で裁判を傍聴。傍聴の手順や持ち物など。




名古屋市中区にある裁判所へ行ってきました。

赤レンガ造りの12階建ての建物は、遠くからでもすぐ分かります。

合同庁舎で、建物内には名古屋高等裁判所、名古屋地方裁判所が入っています。

交通アクセス

  • 市営地下鉄名城線市役所駅(5番出口経由)から西へ徒歩10分
    市営地下鉄鶴舞線丸の内駅(1番出口経由)から北へ徒歩10分
    市営地下鉄桜通線丸の内駅(1番出口経由)から北へ徒歩15分
    市営地下鉄鶴舞線浅間町駅(1番出口経由)から東へ徒歩12分
    名鉄瀬戸線東大手駅から西へ徒歩15分
  • 市営バス(名駅14系統等)名城病院バス停から西へ徒歩4分
    市営バス(幹名駅1系統等)外堀通(西)バス停から北へ徒歩5分
  • JR・名鉄・近鉄名古屋駅桜通口からタクシーで約10分(約2.5km)
  • 名古屋高速都心環状線丸の内出口から北へ約700m

裁判所構内の駐車スペースは限られていますので,できる限り公共交通機関をご利用ください。

裁判所|名古屋地方裁判所についてより

裁判を傍聴するための手順

裁判を傍聴するのに、事前申込などの特別な手続きは必要ありません。公開の法廷で行われる裁判は、誰でも傍聴できます。また、どの法廷でも自由に入れます。(ただし、傍聴希望者が多い場合には、傍聴券が必要な場合があります)

裁判を傍聴できる曜日・時間

裁判が行われるのは、土日祝日と年末年始を除く、平日のみです。(とはいえ、夏季休暇中は裁判官が交代でお休みを取られたり、弁護士のお休みの都合もあるので数は少ない傾向にあります。)

裁判の時間は通常、平日の10:00~12:00頃までと、13:10~17:00頃までに行われています。もし時間があれば、お昼を裁判所で食べるとして(地下に食堂があります)、1日空けておくと、余裕を持って複数の裁判を見ることが出来ます。

裁判の傍聴に必要な持ち物

メモと筆記用具。傍聴席は、学校の視聴覚室のような両隣との位置が近いイスが並んでいます。コンパクトにメモが取れるように、私はA5サイズのリングノートとボールペンを持参しています。

裁判所へ入るには

名古屋地方裁判所は、南側に正面玄関があります。正面玄関前には警備員の方が1人立っていらっしゃいます。会釈などして扉から入ります。

扉を入ってすぐの場所に、鍵付きの傘立てがあります。法廷で傘を持ち歩くのは不便なので、ここに預けておくと便利です。

手荷物検査を受ける

続いて、一般傍聴者にはエックス線を用いた手荷物検査機があります。保釈中の被告が裁判所に刃物を持ち込む事件が相次いだことを受け設置されたそうです。

方法は、空港の保安検査場にある手荷物検査と同じ。ケータイ、お財布、鍵などの金属類が入った手荷物を検査用のかごに入れ、金属探知機でチェックを受けている間に、ヒトは手ぶらで金属探知機のゲートをくぐります。

ゲートをくぐる速度が早すぎると、やり直しになりますのでご注意ください。また、傘を持ち込んだ場合、問題がないかどうか傘を開いてチェックされます。

なお、ケータイやカメラの持ち込みで止められることは、まずありません。(ただし、法廷や開廷表など撮影不可エリアがありますし、一度裁判所に入るとどこであっても撮影している人は見かけません。)

開廷表を見て、裁判のスケジュールをチェックする

無事に手荷物検査を通過すると、次に向かうのは「開廷表」が並んでいるカウンターです。「開廷表」とは、その日に行われる裁判の予定が書かれたものです。インターネット公開はされていません。当日裁判所へ行くと、当日行われる裁判スケジュールのみ見ることができます。

裁判所|裁判を傍聴してみよう!より

正面玄関から入って左側が法廷棟、右側が事務棟です。法廷棟の奥(エレベーター前の柱の奥)に、カウンターがあり、その上に「開廷表」が置かれています。穴あきファイルに何枚かのコピー用紙が挟まれているものです。ファイルは地裁(民事2冊・刑事2冊)、高裁(民事と刑事で1冊)の5冊に分かれています。

  • 民事裁判…日常生活で起こる法律上の争いを判断すること。
  • 刑事裁判…被疑者の犯罪の有無と刑罰を判断すること。

「開廷表」は自由に閲覧できますので、傍聴したい裁判を選びます。撮影ができないので、紙のメモ帳などにスケジュールを書き留めることになります。撮影していないのを監視するためか、カウンターの目の前に、警備員の方が1人座っていらっしゃることが多いです。

法廷の名前は、第401号法廷、第1104号法廷のように番号で記されています。第401号法廷なら4階の部屋(法廷)、第1104号法廷なら11階の部屋(法廷)で行われます。

裁判所構内における注意事項、禁止事項

(1)服装を整え,静かに傍聴する。

(2)はちまき,ゼッケン,たすき,腕章,その他これに類するものを着用しない。

(3)大きな荷物,危険な物,旗,プラカードなどを持ち込まない。

(4)みだりに席を離れたり,発言や拍手など裁判の進行を妨げるような言動をしない。

(5)携帯電話は,入廷する前に電源を切るか又はマナーモードにし,法廷内で使用しない。

(6)裁判長の許可なく撮影,録音又は送信をしない。

(7)裁判長及び裁判所職員の指示に従う。

裁判所|裁判所構内における注意事項より

証人尋問の宣誓時には、「ご起立ください」と言われますので、傍聴人を含めて全員が起立して宣誓します。座ったままでいると、起立を促されます。(一部刑事では傍聴人全員の起立を求められない場合も)

ケータイはマナーモードでも、静かな法廷では音が気になるので、私は法廷に入る前に電源を切っています。

裁判中の法廷に途中から入る場合

裁判には、審理の途中であっても入れます。法廷の傍聴人入口の扉口の真上に「開廷中」と赤く表示されている場合は、裁判が行われています。

扉には法廷の中の様子を伺える小さな小窓があるので、中を確認してから(満席だと入れない)音を立てないよう、静かに入室します。

何の話か分からなくてもじっと傍聴

裁判で書類を証拠として示す場合「甲第1号証、乙第2号証」のような呼ばれ方をします。基本的には双方が手元で書類を確認するに留まり、傍聴人に見せたり説明することはありません。なので、何の話かよく分からなくても裁判が進行していくシーンは少なからずあります。(ただ、プロジェクター付の法廷で証拠写真が映し出されることはありました。)

刑事裁判の「新件=初公判」は、事件の概要が説明されるので比較的理解しやすいように思います。一方、民事裁判の「第1回弁論」は、当事者不在で代理人と弁護士が提出書類の確認だけで瞬く間に終了してしまうことも。

裁判所の地下1階の食堂でお昼を食べる

地下1階には食堂があります。食券を購入するスタイルで、大学の食堂のような雰囲気です。お茶やお水はセルフです。メニューは日替わり定食はじめ、豊富な種類から選べます。

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裁判員制度について

2009年に始まった裁判員制度。平成28年1月から12月までの1年間に、1,104人の被告に判決が言い渡されたそうです。1事件あたり116人が候補者として選ばれ、うち6人が裁判員に選任されるということは。もう数万人の方々が関わっていらっしゃるんですね。

ニュースで刑事事件の判決を聞いて、「えー、こんな酷い事件起こして、なんでこんなに罪が軽いの」なんて思ってしまうことが私は多いのですが、裁判に広く一般の視点から見る良識が反映されるとともに、司法に対する正しい理解や信頼が深まるといいなと思います。

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