自宅でナレーション収録するために必要な宅録機器




2015年に副業ナレーターの活動を開始しました。全く何も分からないところからスタートして、何とか宅録機器というものの使い方を覚えてきたので、まとめてみたいと思います。

宅録と言っても、自宅にスタジオを構えている訳ではありません。普通の部屋の、机の上で収録しています。なので、残念ながら音質はどうしてもスタジオ収録には敵いません。とは言え、TVや映画等の圧倒的な音のクオリティが求められるシーンでなければ、商用の宅録ナレーション音声として十分です。

宅録ナレーションの需要

「宅録(たくろく)」とは自宅録音の略で、自宅でレコーディングを行うことです。DTM (デスクトップミュージック)と言って、自宅で作曲や演奏を行っていらっしゃるアーティストの方も大勢いらっしゃいますよね。

曲作りと比較すると、ナレーションは基本的に声一本なので、始めやすいというメリットもあります。

ナレーションを収録するのに最もクオリティが高く、広く商用利用されているのはスタジオ収録です。

しかし、費用や工数の面から、その簡易版である宅録の需要も増え続けています。

企業におけるプロモーションをはじめ様々な用途で動画活用の機会が増えているため、宅録クオリティで納品可という商用ナレーションが増えているのです。もちろん、宅録機器自体のクオリティが上がっていることもあります。

こちらが、実際に使用している宅録機器です。ひとつずつ順番に紹介していきます。

マイク

マイクには大きく分けて2種類あります。「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」です。音の変換原理の違いなのですが、上手く説明できる自信がないので…詳しくは島村楽器のサイトをご参照ください。以下の特徴も合わせて抜粋させていただきました。

ダイナミックマイク:

電源不必要、丈夫で比較的湿度に強い、感度が低い ⇒比較的安価

SHURE / SM58SENNHEISER / E945audio technica / AE4100など。

コンデンサーマイク:

電源必要、振動や湿気に特に弱い、感度が高い ⇒比較的高価

RODE / NT1audio technica / AT4040AKG / C214など。


繁華街に住んでいて騒音が気になる…等でなければ、高い感度を持つコンデンサーマイクがオススメです。ナレーションは特にささやき声のような「ウィスパー」という技術もありますし、感度良く声を拾ってくれるマイクが良いのではと思います。

私はコンデンサーマイクのRODE(ロード) / NT3を使っています。

単一指向性といって、一方向からの音に感度が高いマイクなので周囲のノイズを拾いにくいです。

コンデンサーマイクは扱いが難しいと言われますが、過度な振動を与えず、湿気対策をしたり、静かな環境で録音したり、編集でリップノイズを消すなど色々な工夫によって問題なく使うことができています。

とはいえマイクはピンキリ、かつ新しい製品が次々に登場するので、これから購入される方は、ぜひサウンドハウスで最新情報をチェックしたり、家電量販店でマイクの専門スタッフの方に聞いてみられることをおススメします。

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オーディオインターフェース

 

マイクの音をPCに取り込むためのものです。私は2013年に発売されたSteinberg UR22を持っていますが、+48Vファンタム電源付き、USB接続、Cubaseという音声編集ソフトウェアの付属が、主に選んだ理由でした。今は新しいバージョンが登場していますね。

Steinbergの公式サイトには、ソロアーティストのCUTT(カット)さんがUR22mkⅡのイントロムービーに登場されています。まるでミュージックビデオのような美しい収録映像です。

これを見れば宅録に必要な機器一式をビジュアルで簡単に理解できます。(こんなオシャレに宅録してみたい…)

パソコン(PC)

パナソニックのレッツノートを、長らく愛用しています。ナレーション収録なら、デスクトップPCでなくてもノートPCで問題ありません。

ノートPCのメリットは、長期休暇で帰省する時などにナレーション案件を抱えている場合、万が一の修正に備え宅録機器一式を持ち歩けることです。いや、一式だとめっちゃ重いんですけどね。歩きとかなら厳しいです。

もしこれからPCを購入される方は、宅録に影響があるファンの音が小さいものを選ぶといいと思います。

音声編集用ソフトウェア

オーディオインターフェースに付属していたCubase(キューベース)という音声編集用ソフトウェアを使っています。

Cubaseはナレーターに限らず音楽編集をされる方の間でも有名でユーザーが多いので、何か困った時にネット上で知恵をお借りするのに便利でした。(諸先輩方ありがとうございます…!)

他の宅録ナレーターさんが使われている音声編集用ソフトウェアを調べたところ、有料だとSound it!、無料だとAudacityがありました。

ヘッドフォン

私は最初にうっかり音楽用ヘッドフォンを購入してしまい、失敗しました…。

音楽用ヘッドフォンは、各メーカーが美しいと思うサウンドを創り出しているので音に色付けがされているそうです。と、宅録のレクチチャーでサウンドエンジニアの方に教わりました。

スタジオ収録等で一般的に使われるのは、音そのままを聞ける、モニター用ヘッドフォンです。こちらを選びましょう。SONY / MDR-CD900STなどです。

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マイクスタンド

マイクに声を当てる角度によって声の明るさや雰囲気が変わると聞いて、角度が調整できる、机に取り付けて使えるタイプにしました。OHASHI / MA200BNです。

マイクRODE(ロード) / NT3との接続には変換ネジがいりますのでご注意ください。購入される場合は、事前に確かめてみてくださいね。

マイクケーブル

宅録機器は一式並べても机の上に収まるコンパクトなサイズなので、短い1mのマイクケーブルを選びました。

購入したマイクケーブル CLASSIC PRO / MIX010は350円とかなり安かったので、抜き差しの際に一部がふにゃっとなることがあり、もう少し上の価格帯のケーブルでも良かったかも…と思っています。ただ、今のところトラブルはありません。

ポップガード

マイクの吹かれによるノイズを防ぐためのポップガードは、K&M / 23956を使っています。

コンデンサーマイクのRODE(ロード) / NT3には風防がセットで付いていたので、最初はなくても大丈夫かなと思っていたのです。ですが、段々宅録技術がついてくるとノイズが気になり…追加で購入しました。

やはり、ポップガードがあるのとないのとでは、全然違います。ノイズのなかでも、吹かれ(マイクに息が吹きかかった時のボハッという音)が減りました。買って良かった…!

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これら宅録機器は全て、サウンドハウスで購入させていただきました。機器選定について分からない部分は、サウンドハウスの問合先にメールしたら、丁寧にお返事いただきましたよ。初心者にも優しい!

最後に。宅録について詳しくご存知なのはナレーターより、やはり音楽編集の分野の皆さまです。特に収録後の編集領域は本当に奥が深い。まだまだ知らないことがいっぱい。専門的なノウハウを見るたびに、私もこれからまだまだ勉強していかねばと思います。